防防御戦術の基盤は、火災の延焼力と消防力の相互関係で決まる。
1防御戦術の基盤と様態
攻勢防御
@消防力に対して優勢な場合、一挙に火災の鎮滅をはかるもの。
<拙速主義>たとえ下手でもいいから早く行う
A守勢防御
消防力が火勢に対して必ずしも優勢でない場合、火災の延焼防止に重点を置くもの。
<遅功主義>遅くても上手に行う
2防御戦術の名称
@包囲戦術
火災は四囲に対して拡大するから、筒先を包囲的に配備する戦術。
A挟撃戦術
火災を挟み撃ちする(包囲戦術と同様の意味)
B街区(ブロック)戦術
街区の角、面、内部それぞれに対応した戦術、包囲戦術が基盤。
C重点戦術
社会的、経済的等、重要な施設に重点を置いた戦術。
D集中戦術
各隊が集中して一挙に鎮滅を図る戦術。
V現場判断
先着隊は、火災防御の初期活動を決定しなければならない、最も重要な部隊である。火災防御の初期活動を決定するための要素は、
火災状況の把握であり、初期の判断を誤れば、その火災防御は失敗となる。
火災状況の把握
@火災の実体
A人命危険
B防御活動危険
C拡大危険